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  •  樋口楓さんへ / 金曜日

    寒さの中にも、ようやく春の気配が感じられる季節となりました。樋口さんはいかがお過ごしでしょうか。この度は2周年本当におめでとうございます。こうして応援している人へ向けて手紙を書くのは初めてのことで、書き出しすら何日も悩み、呻きながら内容を考えています。本来であればここには多くの美しい作品の数々が並ぶ場所ですが、私は他の方のように絵や音楽、物語を紡ぐことができません。一介のファンによるただのファンレターのような何かで、この祝いの場に参加させていただくことをお許しください。

    私が樋口さんを推し始めたのはKANA-DEROの公演が終わった少し後のことです。その日はTwitterのタイムラインが湧き立っていて、どうやらにじさんじの樋口楓がライブで成功を収めたという話。当時の私は樋口さんがにじさんじのVtuber、「でろーん」というあだ名で関西弁を喋る女の子ということしか知りませんでした。多くの友人たちが熱量を注ぐ「樋口楓」というVtuberに興味を持ち、私はネットチケットを買ってタイムシフト映像を見ることにしたのです。
    結果的に言えば、この選択は私の人生に大きな影響を与えました。当時の私は色々な事情から仕事を辞め、職探しに明け暮れていました。1日経つごとになけなしの貯金が少なくなっていくことや、世間体のこと、前の職場でのトラウマなどのストレスに苛まれて、毎日朝が来ることに怯えていました。今思えばKANA-DEROを見た理由として、Twitterが湧き立っていた理由を知りたかったのもありますが、当時の辛く苦しい現実から少しでも気を紛らわせたかったのだと思います。KANA-DEROに出会い「樋口楓」を通してにじさんじを知っていくうちに、1日1日を悲観的に過ごすことが次第に少なくなっていきました。

    それから春になって、ようやく新しい会社に就職することができました。新年になった今でもそれなりの仕事をし、家に帰ればご飯を食べ風呂に入り、空いた時間でゲームをしたり、映画を見たり…にじさんじの面白そうな配信があればそれを見たりして、なんとなく1日を終える生活ができています。すっかり朝が来ることへの恐れはなくなりました。なんとなく時間が過ぎて1日が終わっていくたびに漠然と感じていた恐怖を、にじさんじというコンテンツが少しずつ和らげてくれたのです。私はきっと樋口さんのライブを見なければ、もう少しだけにじさんじを見始めるのに時間が掛かったでしょう。そして、もう少しだけ私自身の再起に時間が掛かったでしょう。KANA-DEROは間違いなく、私の人生の軌道を少しだけ良い方向へ変えてくれたのです。大げさな、と思うかもしれませんが本当に感謝しています。樋口さん、ありがとうございました。

    KANA-DEROを見終わって、色々なアーカイブや配信を追っているうちに、私にはある思いが生まれました。一度でいいから樋口さんの歌を生で聴いてみたい。KANA-DEROのような感動を現場で味わってみたいと。しかし、FAVRICやにじさんじMFなどは都合が合わず、配信で追うのが精いっぱいでした。それでも十分楽しむことができましたが、私の思いは日増しに強くなっていくばかりでした。
    そして、にじさんじMFで発表されたVirtual to Live in 両国国技館。タイトルにある「Virtual to Live」はにじさんじの中でも大好きな曲でした。これはアンコール曲としてVtLが来る! 絶対に現地で見たい! そう思った私はすぐさまS席の抽選に応募しました。10月中旬、なんとVtL両国のS席に当選の通知。初めてのにじさんじ大型イベントの現地参戦に興奮を抑えられず、当選の知らせを受けたときは職場で舞い上がってしまいました。

    そして迎えた12月8日、凛famの友人と初めて両国を訪れました。ふと、物販待機中に両国国技館を見て「今、国技館のどこかにでろーんがいるんだなぁ」と、不思議な感覚になったのを覚えています。きっと私以外にも多くのファンがそう思っていたことでしょう。
    開演してからの時間は一瞬でした。いつもはインターネット越しに見ていたライバーたちが目の前にいることに感極まり、夢中でペンライトを振りました。一人ひとりの感想を書き連ねたらもはや何の手紙なのかわからなくなるので控えますが、「林檎もぎれビーム!」でブチ上がってからの、樋口楓メジャーデビューの発表と新曲「MARBLE」の流れは本当に最高でした! 樋口さんのファンメイドソングの多くは、聞くたびに樋口さんの配信を思い出す歌詞だと認識していますが、今回の「MARBLE」はむしろ、そのファンメイドソングの数々をも想起させる対象に取り込んで、“樋口楓のこれまでとこれから”を高らかに歌い上げるものでした。それにあの歌声や、片手を振って観客を煽りながらステージを歩き回る仕草、歌詞の合間にリスナーへの感謝を叫ぶ姿がKANA-DEROで見た“樋口楓”そのもので、当たり前のことですが「本物だ!」と喜びの感情で胸いっぱいになり、心の中で叫んでしまいました。
    そのあとにはJK組による「dream triangle」、まるでKANA-DEROの再演でしたが、ペンライトを3本用意しなかったことを心底後悔した瞬間でもありました。そして最後の曲、アンコールとして披露されたのは、今回のイベント名にもなった「Virtual to Live」でした。予想していたのにも関わらず、いざイントロが始まると鳥肌が立ちっぱなしでした。前にいたファンが膝から崩れ落ちそうだったのを見て、私も泣きそうになってしまいました。樋口さんの合図で最後の「ラララ…」はファンたちも歌い、最高潮のテンションでアンコールは締めくくられました。
    ライブも無事に終わり興奮冷めやらぬ中、両国国技館を後にして、現地にいた友人たちと深夜まで語り合いました。友人の多くがにじさんじ関連のライブに初参加だったということですっかり語彙力を失い、「すごかった」「ヤバかった」を口々に呟くのを延々とやっていたのは良い思い出です。樋口さんの歌についての話でも盛り上がったのですが、「完全にKANA-DEROだった」「KANA-DEROの観客席にいた気がする」等々、やはり友人たちもKANA-DEROの幻覚に囚われていたようで、自分のことのように嬉しくなりました。

    翌日、東京から帰りの飛行機に乗り「今年の大きな話題はここまでかな」と思っていたのも束の間、それからは樋口さんの夢だったハワイ旅行が実現したり、マリカにじさんじ杯で怒涛の名勝負が繰り広げられたり…元1期生によるクリスマス会があったり。年末には地上波特番が組まれたりと、とにかく1年が終わる最後の最後までにじさんじ尽くしの1年でした。

    にじさんじというコンテンツを1年追ってきた者として、2019年はにじさんじが大きく飛躍した年だと感じます。テレビ、ラジオ、ライブ、お菓子、TCG…数々のメディアミックスに加え、大手ゲーム会社が持つようなモーションキャプチャー機材までをも導入できる事務所にまで急成長を遂げました。樋口さん自身もKANA-DEROから始まり、多くのライブに出演し、あのLantisからメジャーデビューを果たし、更には新年早々地上波の歌番組に出演するまでになりました。
    “樋口楓”はこれからどこまで行くんでしょう。私たちファンを、どんな世界へ連れて行ってくれるんでしょうか。できることなら、これから1年でも2年でも、10年でも20年でも、樋口さんがまだまだやれる!と言うのなら、私は何十年でも応援し続けたいです。Vtuber自体がまだまだ新しいジャンルであり、これからも技術の進歩によって、樋口さんたちがより活動しやすい環境が作られていくでしょう。私たちファンとしても樋口さんたちのこれからが楽しみで仕方ありません!

    最後になりますが、樋口さんの歌を生で聴くことができた今、私には新しい目標ができました。いつか行われるであろう樋口さんの2ndライブに行くことです。私がにじさんじというコンテンツを追い始めた理由である樋口さんのソロライブを、PCのモニター越しからただ見ているのではなく、今度は現地の観客席から樋口さんへ、楓色に光るペンライトを力いっぱい振りたい。まずはそのために目の前の仕事を精いっぱい頑張って、いつでも有給休暇が取れるように…そしていくらでも遠征費に資金を割ける余裕を持ちたいです。
    樋口さんもメジャーデビューということで、これからますます忙しくなっていくとは思いますが、どうかお体を一番にお過ごしください。2020年もVtuberに、にじさんじに、そして樋口さんに幸多い年でありますよう、遠くの地よりお祈りしています。

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  •  樋口楓さんへ / サカタハルミジャン

    こんでろーん!

    この度めでたく二周年、おめでとうございます!!そしてランティスからのメジャーデビュー、本当におめでとう!!!

    今年の一年程、時が流れるのがあっという間に感じることはありせんでした。それ程に沢山のライブやイベント、配信がありました。KANA-DEROに始まりVRライブであるRestart Lineや未来茶会、FAVRICとにじさんじMF、そしてVirtual to LIVEと、数多くのライブと移動を経験させて頂きました。

    特にVtuberランドでGALSイベント、そして次の日は大阪町会議と、9月と10月はイベント尽くしでしたね。土曜日Vtuberランドからの日曜日大阪町会議と、東京大阪間シャトルランは中々出来ない凄い体験で、でろーんの移動の大変さの一端を実感した気がします(でろーんが出来るなら我々も出来るはずだ!という思いに駆られたのも大きいですw)。

    なにより大阪町会議のバーチャルキャストカーで、でろーんと初めて話す事が出来たのは本当に本当に嬉しかったです!まさかあそこまで自分のことを認知してくださっているとは思っておりませんでした…w あの時でろーんに言ってもらえた言葉は今でも忘れられません。でろーんと話せたことは、一生の宝物の一つになる思い出です。

    配信も本当に楽しかった!去年ちーちゃんの10万人突破配信からでろーんもマイクラをするようになりましたが、最初の配信はめちゃくちゃ長かったのを今でも覚えてますw あの時は長時間配信に全く慣れていなかったのもあってめちゃめちゃビックリしましたw そこからでろクラが始まり、毎日のようにマイクラをやりながら雑談してくれたのは本当に嬉しかった。次の日に眠気が襲ってくることはあったけど、それでも毎日が本当に楽しかった。でろーんの配信の為に仕事を頑張ろう!って何度も自分を奮い立たせられました。

    今はヴァルハラにポケモンレート戦の配信も加わり、ヴァルハラでグァバを飲みながら仕事の疲れを癒して、ポケモンレート戦を観戦して熱くなる日々です。

    全てのライブやイベント、配信が今でも思い出せるほど印象に強く残るものばかりで、そうしてVirtual to LIVEを迎え、でろーんのメジャーデビューが発表された時は嬉しさのあまり泣きながらペンライトを振っていました…w

    不思議だったのは、メジャーデビューが発表されてしばらく経っても、所謂何処か遠くにいってしまうような感覚、というものを一切感じませんでした。理由はよくわかりませんでしたが、でろーんのファンへの姿勢がそう感じさせてくれたのだと思っています。でろーんが真のアーティストとなった今、これからも変わらず、アーティスト樋口楓も、ライバー樋口楓も一層応援しようと改めて誓いました。

    でももしかしたら、こうして今あなたを応援出来なかったかもしれないと思うと、少し怖くなりました。楓と美兎休日編では、去年の8月で"樋口楓"は終わるはずだったというのを知った時、8月最後のオール配信の日はもしかしたら…と考えてゾッとしました。でろーんがあの時どれだけこ苦悩があったかは計り知るのは我々にはできないと思います。でも、あなたは続けてくれた。"樋口楓"として居てくれた。だからこそこうして今、あなたを応援し続けることができます。ありがとう、本当にありがとう!

    いつかでろーんが次元の壁を壊して、オレンジ色の海で埋め尽くす日を楽しみにしています!かけがえのない今を魂に刻みつけながら、"樋口楓"としてどこまでも前へと走り続けていくあなたを、ずっとずっと応援しています!頑張ってください!!どこまでもついていきます!!でろーんがでろーんで居てくれて、ありがとう!!

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  •  西ローランドゴリラ

    ライバー活動2周年おめでとうございます。この節目を祝うことができて本当に嬉しく思います。この一年も沢山のことがありました。例えば、VRライブとか、MFとか、両国とか。特に心に残ったのはVirtual to LIVE in 両国国技館2019でした。樋口楓さんの「後悔させない」の言葉通り、期待の上を大きくいく体験でした。ステージの上で輝く貴女はカッコよくて、ただ心が震わされました。そして、メジャーデビューもおめでとうございます。デビューシングル販売まで待ちきれません。

    どこまでも走っていく貴女を全力で追いかけて、もっともっと応援していたいです。樋口楓さんのファンであることを心の底から誇りに思っています。

    改めまして活動2周年おめでとうございます。これからも応援しております。

  •  very_strong_muscle_boy

    確実に変化していく曖昧な日々の中でそれでも樋口楓という大きな楔が確かに打ち込まれており、人やものが巻き起こすあらゆるうねりの中でかたちを変えながらもたくさんの色をまとって存在するということそれ自体になにかしらの意味があると思っています。それのほんとうの意味や価値が何なのかは未だ見えるところではありませんが、多くの人がそのなかに浮かび上がる像に喜びや楽しさ、あるいは救いや崇拝のようなものを見出しているのは事実ではないですか。

    不透明かつ曖昧な色の混じり合いだった樋口楓という存在がやがて一本の線になり、まっすぐ伸びていき、そのずっと先にあるものが何なのかを私は知りたい。

    今年も樋口楓という大きなあらしに飲み込まれながら、そこからはどういった景色が見えるのか、手に汗握って楽しもうと思います。ジェットコースター3周目突入。

  •  モコボ

    質量がもたらされる音だと感じています。彼女に纏う諸処の印象です、一つのシャウトの中に入り組む情報量たるや、それはゼロイチを超えて3軸座標を超えて。

    そういう特殊能力なのでしょう。

    彼女に纏わる情報はもう必要ないと思いました。

    ただ立っている姿でいいと思いました。

    2周年なのです。


    (モコボ)

  •  clocknote.

    KANA-DEROの体験はとても心地の良い呪いでした。今でもふとした瞬間に、脳裏にあの素晴らしい体験がよぎってしまいます。樋口楓を観測したという経験が、自分のクリエイター人生を変えたといっても過言ではない状況にあると思っています。

    一方で、昨年のsurgeon simulatorを筆頭に、暴れ狂うゲーム配信を、正直なところ、動物園を見るような気持ちで楽しんでいます。

    キャラクターコンテンツはわかりやすい記号性が重視されるものですが、人間って本来ぐちゃぐちゃなものだと思うんですよね。樋口楓さんは記号性と人間性をギリギリのバランス感で踏みとどまって、余すことなく楽しませてくれる。そんなところが本当に魅力的だと思います。

    2020年も、樋口楓さんがインターネットに居てくれるだけで、きっと最高の年になるんだろうと思います。

    どうか樋口楓さんの持つ感覚で、めいっぱい今を生きてほしいなと思います。

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